最新入荷!『西谷啓治著作集』全26冊揃
西谷啓治 1987年刊
日本の哲学者・思想家といえば誰が思い浮かぶでしょうか。田邊元，鈴木大拙，三木清，大森荘蔵，井筒俊彦，丸山眞男，最近では柄谷行人といった名前を挙げる人が多いかもしれません。その中には当然，西田幾多郎の名前も含まれるでしょう。
日本を代表する哲学者でいわゆる京都学派の祖ともされる西田幾多郎，その著作『善の研究』は戦前から学生をはじめ様々な人によく読まれており，現在でも手に取ったことのある人は少なくないと思います。古本の市場にも単行本や文庫版が数多く流通しており，その人気を推しはかることが出来ます。
西谷啓治は西田幾多郎のもとで哲学を学びました。西谷の思索は「ニヒリズム」を課題とし，西洋的な思想だけではなく禅をはじめとする東洋的な思想を手がかりに取り組んだと言われています。この著作集の目次を見ていても，神秘主義，宗教哲学，アリストテレスといった哲学に関する言葉から，禅，正法眼蔵，寒山詩，芭蕉といった哲学と聞いてすぐには思い浮かべない言葉まで並んでおり，その関心の広かったことが想像できます。
『西谷啓治著作集』は，第1期13冊と第2期13冊の計26冊刊行されました。第1期13冊のみのセットで市場に出てくることも多いのですが，折角なら全巻揃いで持っていたいものです。幸い今回入荷したこちらの商品は全26冊揃いとなっております。神秘哲学，禅，西田幾多郎，田邊元，京都学派，ニヒリズム，近代の超克などに興味をお持ちの方，ぜひ御検討ください。
