新規商品のご案内 『藤岡屋日記 近世庶民生活史料 全15冊揃』

鈴木棠三ほか編 1987年刊 

日記といえば自分の身辺の出来事を日々記録していったものという考えが一般的でしょうか。藤岡屋日記にはそんな日記の概念からは少し外れるような事柄が主に記されています。この日記には当時の社会的な出来事や噂話風聞が丹念に記録されているのです。

藤岡屋日記の著者は江戸後期を生きた須藤由蔵、営んでいた本屋「藤岡屋」の屋号から藤岡屋由蔵と呼ばれた人物です。由蔵は本屋として勤める傍ら、幕政に関する事柄、災害、芝居や見せ物といった娯楽の評判、殺人や強盗などの事件、その他様々な社会的出来事を記録していました。そして驚くべきことに、由蔵はその記録を自分だけのものとせず、手数料をとって出入りの客へも伝えていたのです。それゆえに現代でいうところの情報屋の先駆者ともされています。

さて、この日記をみると、その内容の豊富さにも驚きますが、その量の多いことにも驚きます。三一書房から刊行された本書は、B5版(週刊紙などとほぼ同じ大きさ)、本文二段組、各巻550ページ前後という書籍が15冊のセットとなっております。単純に計算して総ページ数8000ページ超、まさに大著ということのできる著作でしょう。

藤岡屋日記の原本は関東大震災のときに焼失し、今ではその一部が転写されて伝わっているのみですが、江戸後期の社会を知る上で重要な史料となっております。江戸時代の制度や社会情勢、文化、風俗に関心があるという方はもちろん、時代小説が好きという方も面白く読むことのできる書籍です。

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藤岡屋日記 近世庶民生活史料


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