新しく「赤の書」が入りました
創元社 2011発行
カール・グスタフ・ユングは、スイスの精神科医であり、心理学者としても知られています。
精神分析の創始者として知られるフロイトの影響を強く受け、心理学の発達に大きく貢献しましたが、後にはフロイトと袂を分ち、ユング独自の理論を展開し、分析心理学の分野を創立しました。
集合的無意識や元型といった概念を用いたユングの分析心理学は、心理学分野のみならず、哲学・芸術・文学など幅広い分野に絵強を与えました。
赤の書は、ユングが第一次世界大戦前にみた夢などを記録したノートに、ユング自身が注釈や絵を添えた書籍です。
他の著作と違い、長い間出版されることはなく、2009年に各国で刊行されるまで、その内容はあまり知られていませんでした。
心理学などに興味のある方には、参考となる書籍でしょう。