梵天太郎『日本刺青艶譜』(竹書房)を入荷いたしました!!
s58年 凡天太郎 監修 竹書房
監修者の凡天太郎(1929-2008)は刺青師、画家、デザイナー、漫画家など多彩な肩書を持った人物です。刺青を極道者という評判の良くないイメージから切り離すために尽力し、絵で肌を飾るファッションという原始的な意味を世に問いました。「肌絵」や「スキン・イラストレーション」などと呼び、刑罰による「入れ墨」や装飾の「刺青・文身」との歴史的な区別を提唱しました。また彫師としても技法の革新や機械彫りなどを導入し、職人の世界で閉鎖的であったものを一般に流通させ大衆化を目指しました。
本書はその活躍のひとつで、刺青を美術品・芸術品として写真集化したものです。日本の刺青史だけでなく世界への言及もあり、また肌絵への思いやエロティシズムを綴った文章も魅力的です。巻末には「刺青実技講座」が収められ絵付きの解説が施されています。
艶やかな一冊です。


