『セネカ哲学全集』(岩波書店)を入荷いたしました。
2005年 大西英文 ほか編 岩波書店
セネカ(前4頃~後65)は古代ローマの劇作家、哲学者、政治家です。ローマへ上り修辞学と哲学を修め、特にストアは哲学に関心を寄せました。財務官から元老院議員となりましたがカリグラ帝の嫉妬による死刑を免れました。またクラディウス帝の下では追放され、8年間コルシカ島で過ごします。ネロの母に呼び戻され、ネロの教育係となり、また即位後は執政官として善政を行いました。引退後は文筆活動へ専念しましたが、陰謀に巻き込まれ自決へと追い込まれました。
非常に悲劇的な生涯を送ったセネカですが、遺された著作はどれも深い思慮が伺えるものばかりです。文芸作品として『狂えるヘラクレス』など悲劇作品がありますが、本全集はセネカの哲学作品を中心として収録し、「幸福な生について」や「生の短さについて」などを含む倫理論集や自然論集、倫理書簡集の構成となっております。
名言でなじみのあるセネカですが、これを機に衰えることのないかれの思索の世界へ足を踏み出してはいかがでしょうか。


