!!『飯田瑞穂著作集』(吉川弘文館)を入荷いたしました!!
2000年 吉川弘文館
飯田瑞穂(1933-1991)は日本史学者です。東京大学大学院で史料編纂に尽力した坂本太郎に師事しました。宮内庁書陵部編集課、中央大学文学部教授を務めました。古代日本の律令体制について天皇の帰属に対する優位性を説いた学説で有名です。この学説は吉川真司へと受け継がれました。『常陸国風土記』などの郷土史研究にも力を入れ、『茨城県史料』の校訂にも加わりました。
飯田の業績を集成した本書の構成は『聖徳太子伝の研究』『古代史籍の研究 上中下』『日本古代史叢説』の5巻となっております。
「1巻」聖徳太子奉讃会研究生時代から、研究課題の一つであった聖徳太子伝に関わる論考を集成。
「2巻」太政官奏や越前国正税帳、常陸国の式内社調査報告を始め、新井白石年譜、古賀精里の別号、加賀藩校明倫堂・経武館などを取り上げた著作・余録・短編等多数を収録。
「3巻」古代史籍の校勘・書誌研究のうち、新抄格勅符抄、秘府略、類聚三代格に関する論考など、全九篇を収録。
「4巻」古語拾遺をめぐる諸論考をはじめ、尊卑分脉、播磨国風土記、粟鹿大神元記などに関わる十五篇を収録。
「5巻」太政官奏や「越前国正税帳」、常陸国の式内社調査報告を始め、新井白石年譜、古賀精里の別号、加賀藩校明倫堂・経武館などを取り上げた著作・余録・短編等多数収録。