~『景年花鳥画譜』(芸艸堂)を入荷しました~
1977年 芸艸堂
『景年花鳥画譜』は今尾景年(1845-1924)が原画を作成した花鳥画の画譜です。明治24年から翌年にかけて呉服商千總の12代当主・西村總左衛門のもとで発行されました。春夏秋冬の4部からなっており、四季の草花や鳥が描かれております。
今尾景年は伝統保守派の代表として京都の画壇で影響力を持ち、色彩豊かな花鳥画を得意としたため「綺麗濃褥」と評されました。パリやセントルイス、イタリアの万博でも受賞するなど国内外にその花鳥画は高い評価を持っていました。竹内栖鳳や山元春挙らとならび日本画の近代化運動の一訳を担った人物です。
『景年花鳥画譜』を通して景年の描く草花の写実性の高さや鳥たちの表情の豊かさに魅了されること間違いありません。