~『内田百閒全集』(福武書店)の入荷です~
1986年 福武書店
内田百閒(1889-1971)は日本の作家です。別号百鬼園。岡山の造酒屋に生まれます。中学時代、夏目漱石に私淑し、雪隠や流石の筆名で「文章世界」などへ投稿をはじめます。東京帝国大学独文科入学後は漱石の門下生となり、森田草平や鈴木三重吉らとの交友がはじまりました。漱石の「夢十夜」を継承した「冥途」で文壇に登場し、汽車や借金、漱石の話などを含んだ随筆集「百鬼園随筆」ではおおくの読者を得ました。また全国各地への列車旅行を綴った「阿房列車」も今なお愛される随筆です。
全33巻の圧倒的な分量の全集です。大作から小品まで人生が豊かになる読書の旅ができそうですね。


